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桶 狭間 の 戦い

桶狭間 地図 謎☆桶狭間の地図と謎、諸説が語る桶狭間の戦い!


加来耕三 かく・こうぞう 1958年大阪市生まれ。 奈良大学卒。 歴史家・作家。 『英雄たちの選択』『その時歴史が動いた』(いずれもNHK)、『世紀のワイドショー! ザ・今夜はヒストリー』(TBS)などに出演。 著書に『加来耕三の戦国武将ここ一番の決断』(滋慶出版/つちや書店)、『徳川三代記』(ポプラ社)など多数。 信長、 生涯最大の危機• 戦国武将・織田信長が、辛うじて尾張(現・愛知県西部)を統一した頃、その身辺に、生涯最大の危機が訪れようとしていた。 今川家は室町幕府の足利将軍家に次ぐ名族の出自であり、のちの総石高に直せば100万石を超える国力を持っていた。 その動員兵力は常時、2万5000をくだらないといわれていた。 義元上洛の噂は、尾張の鳴海城に拠る山口教継・教吉父子を信長から離反させる。 信長にすれば、出鼻をくじかれたようなものだ。 それ以前、彼は永禄元年(1558)3月に、尾張の品野城(城将は義元の部将・松平家次)を攻めて失敗している。 これまでの今川方との小規模な戦闘でも、軍装備、兵員数の点からも今川勢にかなわぬことが多かった。 ーー局面打開に、信長は一計を案じる。 家臣・森可成(もりよしなり)を商人に仕立てて、義元の本拠地・駿府城下へもぐり込ませ、噂を流させた。 「左馬助(山口教継)は偽って、今川のお屋形さま(義元)に味方しているだけだ。 お屋形さまが尾張へ攻め込めば、信長と計って挾撃する手はずを整えている」• 可成は、この噂を今川家の家臣団に浸透させるため、山口父子の筆跡をまねた偽の手紙まで用意し、ばらまくなどしたという。 義元はこの根も葉もない流言を、最初は撥ね付けていたが、ついには信じてしまった。 山口父子を駿府へ召し出すと、「忠節の褒美はなくして、無情親子共に腹をきらせ候」ーーまんまと、信長に乗せられてしまったのである。 真偽のほどは定かではないが、信長のことである。 切迫した義元の上洛を前に、なんの策も講じず、手をこまねいていたとは考えられない。 否、むしろ信長の指針は、「戦いにおける勝敗は、七割がた戦場に着くまでに決している。 戦場に出ての純粋な勝敗は、三割ほどしかない」という慎重さ、フレキシブルな行動原理にこそあった。 ーーさて、桶狭間の戦いである。 公称4万7、8000ーー実数2万5、6000の今川軍が、この戦いでわずか3000弱の織田軍に敗れ、主将の義元が首を取られるという、考えられない結末となった。 義元の敗死には、結果論としていくつかの指摘が可能である。 けれども、一言で敗因を語るとすれば、やはり義元が情報伝達(コミュニケーション)の重要性を認識していなかった、ということに尽きよう。 義元は圧倒的な装備と兵力を背景にしていたことで、終始、信長のことを積極的に知ろうとはしなかった。 あるいは信長におのれを置き換えて、自分ならどうするか、の考察を怠った。 否、常識ーー習慣・慣例ーーの線で考えたのかもしれない。 それがかえって、よくなかったのだろう。 なにぶんにも、相手は尋常な男ではなかったのだから。 今川義元はけっして、凡将ではない。 むしろ武田信玄・上杉謙信以上に優れた名将であったろう。 そうでなければ戦国乱世の中、下剋上を押さえて守護大名家の体面を維持し、領土を拡張し、上洛戦を敢行することなどできなかったに違いない。 桶 狭間 の 戦い にもかかわらず、彼は敗死を遂げた。 なぜか。 「非常識」が 「常識」に勝つ• 義元と信長の差異はつまるところ、情報に対する判断を習慣・慣例におくか、本質で捉えるか、の択一にあった。 習慣・慣例は見方を変えれば、筋目の正しい武士に置き換えられるかもしれない。 本質は、いうなれば秀吉に代表される氏素姓(うじすじょう)もない卑賤あがりの雑兵、野武士と考えてもよい。 武士は当然ながら戦術にあかるく、戦闘の技術に熟練し、集団行動も規律正しく勇敢である。 彼らは合戦の専門家として有能だが、それだけにおのれの力量を常に勘定し、できることとできないこと、可能と不可能を無意識に区分してしまう癖があった。 この区分はつまるところ、自己の限界設定になってしまう。 つまり、自己の容量を定めてしまうため、この枠を越えることができない。 情報分析・認識の限界といってよい。 敵が大軍なら籠城しかない、と即座に判断を下すようなものだ。 ところが野武士は違う。 まともな学問や武術をしたことがなく、常に実地の経験だけを頼りに生きてきたから、困難に追いつめられると、普通の人なら考えつかないような奇想天外な発想をも、生み出した。 そうしなければ、彼らは生き残れなかったであろう。...

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